2012年7月26日木曜日

翻訳のすすめ

科学英語から少し離れるかもしれませんが、英語力を高める一つの手段が翻訳ではないかと私は思っています。

みなさんには、これまでにたくさんの「英文和訳」の経験があることと思いますが、翻訳と英文和訳は違います。

英語で書かれている「情報」をすべて日本語に移すこと。ニュアンスも含めて。
それが翻訳。

つまりその英語を英国人が読んだときに受け取る情報と同じだけの情報をその日本語を読んだ日本人に伝えること。それが翻訳だと思うのです。(むずかしいことですが。。。)

翻訳をしてみると、自分がその英文をどれだけ正確に読み取っているかがわかります。

英語の意味はわかるのだけど、どうしても日本語にならない、と思うときには、もう一度その英文を読んでみてください。わかったつもりになっていたけど、実はわかっていなかったことに気づく事も多いのです。

さて、前置きはこのくらいにして、早速翻訳にチャレンジしてみませんか?

下の文章は英国のオクスフォード大学出版局が発行した「The New Encyclopedia of Science」シリーズからとった「司法化学」という一節です。学生から一般の社会人まで、最新の化学的知識に触れたいと思う人たちを対象にしているこの本。とても読みやすくて面白いですよ。

来週、日本語訳を掲載します。