以前このブログで抽象名詞が普通名詞として使われる場合(Temperature(温度)に冠詞はつくの?)を解説しました.
今日は物質名詞が普通名詞になるというお話.
コーヒーに入れる砂糖(sugar) は日常生活では物質名詞として使われていて無冠詞です.
例えば,
「私はお茶に砂糖を入れる.」は
「I put sugar in my tea.」ですね.
このように日常生活ではもっぱら「砂糖(ショ糖)」として使われるている「sugar」ですが,科学の分野では「糖(saccharide)」の意味で使われることがあり,その場合は普通名詞になるのです.つまり,不定冠詞の「a」がつくし,複数にもなります.
例えば,
「ブドウ糖や果糖,ガラクトースは単糖である」は
「Glucose, fructose and galactose are simple sugars.」 となります.
2018年11月29日配信の「Scientific American Daily Digest」に「The Biology of Sugars Points to a Sweet Strategy for Treating Cancerという記事が載っていました.
ここでは「sugar」が複数になっていますね.何種類かの糖ということを示しています.
また「sweet」には甘い,という意味の他に「素敵な,素晴らしい」という意味があり,「sugar」が甘いこと,にかけたお洒落なタイトルになっています.
糖類の研究から素晴らしい癌の治療法が見えてきた,というわけですね.
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「物質名詞や抽象名詞が可算名詞になるとき」は化学英語30講の16講(p85) で解説しています.
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